2010年アメリカ映画
監督:マイク・ミルズ
上映時間:105分
ジャンル:ロマンス、ドラマ
第84回アカデミー賞受賞作品
助演男優賞—クリストファー・プラマー
出演は、ユアン・マクレガー。好きだけど、映画に出過ぎ。今までレビューした作品にたぶん、一番出てる。(ゴーストライター、ヤギと男と男と壁と、フィリップ、きみを愛してる!)どんなスケジュールでやってるんだw。お父さん役に「サウンド・オブ・ミュージック」、「イルマーレ」のクリストファー・プラマー。恋人には、フランスのメラニー・ロラン。
Derek's Movie Review: 10/10(一人で映画館で観て、映画の世界にどっぷり入りたい。そしてBlu-rayで何度も見たい。)
さらっとあさすじ
主人公オリバー(マクレガー)のお母さんが死んでからのお父さん(プラマー)が亡くなるまでの関係と女優のアナ(ロラン)との恋を現在と過去の話が同時に進んで行く。映画は、いきなりお父さんが自分は十いくつの時からゲイなことをカミングアウトするシーンから始まる。別にお父さんがゲイな事がオリバーは嫌じゃないけど、ずっとゲイだったってことは、お母さんとのことは、愛していなかったのかみたいな疑問が生まれる。それでオリバーが子供の頃のシーンが入ってくる。
2つの過去がフラッシュバックで入ってきても、全然ややこしくない。むしろ普段の生活で過去のこと思い出すことってないけど(たぶん)、例えば、失恋した後だと、色々ランダムに思い出したりして、すごくリアルで、ストーリーに入っていける。
オリバーとアナの恋だけど、これがまた切なくて良い。アナは女優だから家はニューヨークでも撮影のために色んな場所を点々としてる。そのせいか、人と深く付き合うことがない。オリバーともたまに会うだけ。ただ徐々にお互いを大事に思える存在になってきて、オリバーがアナに同居しないかって誘って、アナも了解するんだけど、アナはやっぱりその関係が重すぎたりして。喧嘩になって。なんかすごい泣きそうになったw。
映像がすごく斬新。説明するのが難しいけど、オリバーがお父さんが美術館の館長をしていて、その影響からアーティスト的な仕事をしてるんだけど、例えば、「これが2003年の空」ってナレーションして写真というか、印刷部の空の絵がカットで入る。それにどんどん続いて、2003年の星、大統領、ペットって写真がスライドしていく。それとお父さんの時代の写真もでてきて、同じように空とか、星とか。でも印刷物の絵を見せてるから白黒なわけ。
何かセット感が少ないというか、ハンディカムみたいに、ツーショットでも画面が微妙に動いたり、カメラに向かって(もしくは、後ろから追いかける)俳優が歩いて行ってカメラも同時に動くショットでレールは絶対使えない映像で、何かドキュメンタリー風で良い。
お父さんは、ジャック・ラッセル・テリアの犬を飼ってて死んでからはオリバーが世話してて、その犬がまたかわいい。それに、喋るw。英語をホントに話すわけじゃないけど、犬の顔のアップになって下に犬のセリフの字幕がでる。面白いのは、オリバーはちゃんと犬の気持ちがわかること。
この映画にでてる役者の演技が尋常なく良い。ユアン・マクレガーは特にすごい。演じてますって感じが全くしない。もう目がオリバーの気持ちを全て語っている。
観終わって知ったんだけど、監督マイク・ミルズとお父さんの経験がベースになっているらしい。何か話に重みがあるのは、そのせいかな。
映画の中の英語
今回は、お父さんが入院しているのはみんな知ってるんだけど、ガンと申告されたのを知っているのはオリバーだけ。治療していたんだけど、ガンが転移してもう、どうすることもできないから最後を家で過ごすように言われ、退院する。でもお父さんの友達はそれを知らないから、退院パーティーでみんなに、こういう。
友達:You look wonderful.
お父さん:I’m turning the corner on this thing.
turn the corner: 危機を脱する
友達の「元気そうだ」に対して、「危機を脱した」と嘘をつきます。
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